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Charcoal
​House

築36年の住宅のリノベーション。既存建物は、庇のある瓦葺きで石積み塀や石貼りが施される部分もあり、真壁の和室も多く、現代住宅への過渡期でありながら日本建築の趣を残していた。この趣を活かしながら、現代に合うよう融和させたデザインとし、どことなく懐かしさを感じられるような心地よい空間にしようと考えた。

ダイニングに吹抜けとハイサイドの開口を設け、建物全体が明るく開放的になるようにし、リビングダイニングには大開口を設けて広がりを持たせた。石貼りの玄関土間や既存の障子を活かし、柱や梁を選びながら表し、既存建物の魅力的な部分を残した。

内壁の仕上げは主に漆喰とし、お施主さんや友人、職人さんと協力して左官で仕上げた。外壁は玄関ボリュームを新たに木板張りとしアクセントを与え、他の外壁全体はアイボリー色からチャコールグレー色に塗装しなおした。建物の形状はほとんど変えず既存の瓦屋根も覗いているので地域の建物に馴染みつつ、メリハリのある色に変えることで新鮮さのある佇まいとなった。外壁の塗装も漆喰と同じくお施主さんと一緒に塗装を行った。

お施主さんたちと共に一喜一憂し、共に汗をかいてつくりあげることができた。ものづくりを通じ喜びを多くの人で分かち合い、想いのいっぱい詰まったお家となった。 

竣工:2020年2月 / 所在地:京都府京都市 / 延床面積:116.46㎡(35.3坪) / 施工:OTTOworks/ 撮影:Kazuoki Yasugi

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